「左手つなぎ」で蝶形骨は調整できるか

書籍にも書いたのですが、ヒュー・ミルン先生というクラニオセイクラルのセラピストが「左手つなぎ」という手技を紹介しておられます。術者は自分の左手でクライアントの左手と握手します。術者は右手でクライアントの肘を支えます。それだけ。

ミルン先生はこうすることでクライアントの蝶形骨が調整できると説いておられるのです。半信半疑(疑いが8割くらいでしたが)でこの手技を試してみると不思議なことにクライアントはリラックスされます。特に夜尿症のホームケアには効果があるようです。

なんだかわからないけれど効果があるならいいわ、そう考えて時々臨床で使っています。ただこの手技でクライアントの蝶形骨が調整できる、という話にはどうしても納得いきませんでした。私の医学知識なんて知れたものですけれど、手をつなぐだけで蝶形骨に影響を与えるというのは理屈に合いません。

ところが、です。先日クラニオセイクラルのセミナーを行っていた時のこと、蝶形骨の調整法を練習している受講生にほかの受講生が言いました。「なんか左肘が動いてるけれどどうして?」

聞けば蝶形骨の減圧という手技を練習している間、クライアント役の受講生の左肘がぴょこぴょこ動いていたというのです。その時私は他の受講生の手技をみていてその場にいなかったですから自分で目撃はしていません。それまでに自分が蝶形骨を調整しているときでもセミナーで練習中の受講生の手技をみていてもそういうシーンを見たことはありませんでしたから本当に驚きました。左手と蝶形骨の関係、というのは実際にあるのでしょうか。できることなら実際に見てみたかったです。

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