曲がった腰は伸びるか

もう30年くらい前、オステオパシーを習おうと思ってスクールに通うことにしました。どんなことをするのか入学前に一度話を聞きにいったの、その時の話です。

CV4という手技があります。脳脊髄液の循環を促進して緊張をとったり炎症をやわらげたりすることができる手技です。それで、スクールの卒業生が腰の曲がったクライアントにCV4を施術した時に、「めりめり」という音とともに曲がっていた腰が伸びたのだといいます。

「私も話を聞いただけでちょっと信じがたいのですけれど」「CV4で腹筋が緩んだんでしょうかねえ」という話でした。

最近になって急にその話を思い出した、ということはずっと記憶に残っていたんでしょうね。腹筋がめりめり音を立てて緩むものなんだろうか、という私の医学常識とそれならおもしろいな、という期待とがないまぜになっていたんでしょう。

それで今考えてみると、CV4で緩んだのは腹筋じゃなくて腸腰筋だったんじゃないかな、と思うのですよ。腸腰筋は股関節を屈曲させる筋肉だから緊張したままだと腰が伸びなくなる。(無理に伸ばすと腰痛を起こす)CV4で緊張が緩んで股関節が伸びた状態を腰から見れば、「曲がった腰が伸びた」ということになるんじゃないでしょうか。

ちなみに座位で本とかスマホとかを見ていると上体が前屈していくのも腸腰筋の仕業だと思います。座った状態から股関節を屈曲していくと上半身が前に倒れる、というのが長時間読書していて顔が近くなる、の実態なんだと思います。

腸腰筋がCV4で緩むのかやってみたことがないからわかりません。そんなに時間をかけなくても抵抗運動で緩んでくれますし肩の前面のくぼみ(モーレンハイム窩)にチタンテープでも粒鍼でも、なんなら切手大に切ったテーピング用テープの切れ端でも貼ってあげれば腸腰筋は緩むからです。

緩むときに「めりめり」と音がするのかどうかは神のみぞ知る、です。。

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