足の捻挫が2か月たっても治らない

足関節捻挫というのはごくありふれた傷病で、たいていは足関節を内返しに捻って前距腓靭帯を損傷、というパターンになります。捻挫=靭帯損傷ですから受傷後二か月経過して痛みが改善しないのは不思議な話です。

足関節捻挫の際は距腿関節だけが損傷を受けるものと考えられがちですが、上脛腓関節や足の甲、リスフラン関節に損傷が及んでいるケースもあります。

足関節に加わった外力がカラダ全体を歪ませているのであれば、足関節と対角線上にある頭頂骨に影響が出ている可能性もあります。現に頭頂骨を調整しているときに足の底背屈を繰り返す患者さんは珍しくありませんし、頭頂骨が緩みにくい時に足関節を動かしていただくと、それがきっかけで頭頂骨の緊張が解放されることもあります。

今回拝見した患者さんは、ジャンプして着地した際に足を捻った、とご申告くださいました。それでね、私は頸椎を触診してみました。ビンゴ。頸椎3番に圧痛があります。これを調整してちょっと重心の位置をテーピングで調整して歩いていただくと、さっきまでできなかったつま先立ちがちゃんとできるようになりました。

別に私は、「治らない足関節捻挫の原因は頸椎3番だ」みたいなことを言いたいわけではありません。今回のケースでもちゃんと足関節(距腿関節)の調整も行っています。主訴は足関節の痛みだったんですけれど受傷機転がジャンプしての着地の失敗だったわけですよ。その時に頸椎と足関節を同時に傷めたということです。その時に片方の足関節だけをいくら調整しても、受傷時に発生したマルアライメント(骨格の乱れ)は改善しないのだと思います。だから逆に主訴が頸の痛みであっても、足関節をきちんと調整しなければきっと改善しなかったと思います。

たぶん、補完医療の値打ちというのはそういうところだと思っています。患部と解剖学的に関係なかったとしても、同じ受傷機転で傷めた可能性のある所は一通りチェックして調整する。そういう観点の違いが無くなって、いわゆる整形外科と同じ診方しかできなくなればそれは整形外科マイナス画像診断・外科手術・投薬その他ということになってしまいます。それではつまらん、と思うのですがいかがでしょうか。

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