あなたが受けてみたかった治療法はこれです

民間療法の書籍を読んでいて、「この治療法いいな。自分の症状にあうかな。いっぺん受けてみたいな。」と思われたことはありませんでしょうか。

二十年以上前にアンドリュー・ワイル博士の「癒す心・治る力」という書籍が話題になったことがあります。いわゆる補完・代替医療について書かれた本なのですがその中に頭蓋オステオパシーの話が出てきます。老オステオパシー医、ロバート・フルフォード博士のそれこそ神業のような治療について書かれています。それをお読みになった方が頭蓋オステオパシーを受けたいと来院されることがあります。

だいたいは満足していただけるのですが、中にお一人「フルフォード博士のように一回の治療で完治させられないのはどういうことだ」と怒り始めた方がおられました。年配の患者さんだったんですけど困りましたよ。フルフォード博士はオステオパシーの世界ではそれこそ「伝説」の存在であり、日本のチンピラセラピストの技量が到底及ぶものではありません。そうであっても老境に入られてからは治癒力の高い、つまりすぐに治る子供の患者さんだけを診ておられました。それを一回で治せ言うのは無茶ですやん、と思うのですがどんなものでしょうか。

オステオパシーと言えば「ケイシー療法」をご存知でしょうか。エドガー・ケイシーという人の説いた健康法の総称です。ホリスティック医学の父とも呼ばれ、関連書籍は日本でも多数出版されていますからお読みになった方もおられるかもしれません。19世紀から20世紀にかけて活動していた有名な予言者で、催眠状態に入って人々の悩みや相談ごとに答えていたといいます。ケイシーの回答は速記されて「リーディング」という名称で保存されています。病気に関する相談と回答は「フィジカルリーディング」という形でまとめられていて、そのレシピに従ってセルフケアを行ったりクライアントに施術したりするサロンや医療機関がいくつか存在しています。

ケイシーが推奨する治療法は食餌療法やひまし油を使ったマッサージや湿布などいろいろありますが、それと同時にケイシーはクライアントにオステオパシーの施術を受けて血液や体液(リンパや脳脊髄液)の循環を促し神経のバランスを整えることをすすめています。

ところがサロンにせよ医療機関にせよ、オステオパシーの施術を行っておられるところはほぼ皆無です。ケイシーに関連する書籍をお読みになって「オステオパシー受けてみたいな」と思っておられる方は多いと思うんですけれどね、どなたかいらっしゃいませんか。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です