マスクのゴムで頭蓋骨は歪む

コロナ禍で日本中がマスクをつけるようになり、なんとなくそれが定着してしまいました。流行中に入学とか入社した人の中には学友や同僚の素顔を知らない、という極端なケースもあるようです。日本人はマスクが好きなようで、コロナ流行前でもインフルエンザのシーズンなんかには道行く人皆マスク姿、なんてこともありました。

外国の人には「マスクは医療関係者が付けるもの」という意識があるそうで、日本に来てみるとみんながマスク、という光景を異様に感じるといいます。コロナが流行る前の話ですよ。

マスクにウイルスを防ぐ効果がどれだけあるかは知りませんし論評する立場にありません。ただマスクが人体に及ぼす弊害は知っておいて損はないと思います。別の記事で書きましたように、マスクで顔を圧迫すると頬骨と鼻、それから顎の先端にテンションがかかります。長期間続けることで顎周辺に影響が及び顎がたるんだ状態になります。

そういう話をすると、「マスクのゴムくらいで頭蓋骨が歪むはずがない」と反論される方がおられます。確かに頭蓋骨は球形ですから、圧迫力には強そうな印象があります。ただね、頭蓋骨は「球」ではなく、板状の骨が23個組み合わさってできています。骨どうしのつなぎ目を「縫合」というのですがこちらは関節の一種ですから動きがあります。頭蓋仙骨療法ではこの縫合を調整するのですけれど、調整はごくごく弱い力でおこなわれます。だいたい5g、便せん一枚の重さくらいの力でないと頭蓋骨を動かすことはできないとされます。

逆に言えば、マスクのゴムのような弱い力がかかり続けることで頭蓋骨は歪み始めます。子供の指しゃぶりや口呼吸で歯並びが悪くなるという話を思い出してみてください。

医療用のマスクは耳にかけるのではなく、ちょうど夜店で売ってるお面みたいに頭の後ろにゴムが当たります。「マスクをかけていたら耳が痛い」という話を、「耳にかけない」マスクをずっと使っておられる医師から聞いたことがあります。

たぶんマスクを外して日常生活を送り始めると、顎関節に起因する頭痛や腰痛がいっぱい出てくると思います。マスクの不織布が当たっていた頬骨を軽くつまんでしばらく持ってみてください。持ち上げようとすると力が入りすぎますからあくまでも持つだけです。

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