顎関節の調整はココロも癒す

顎関節症でお困りの方は多いです。顎が痛くて口が開けられない、とか顎を動かすと雑音がするとかいう症状が多いですね。

顎関節症は歯科領域でも大変みたいです。かつては虫歯と歯槽膿漏を歯科の二大疾患と言っていたけれど、最近はそれに顎関節症が加わって三大疾患というそうです。

顎の不調は顎関節だけでなく全身のさまざまな症状にも関係することが知られるようになってきました。それと同時に噛み合わせに注目される歯科の先生も増えてきています。噛み合わせの調整でいろんな病気や症状を治療する、というデンタルクリニックもありますね。

実際、顎関節と股関節はシンクロしていますし、顎関節のバランスが崩れて腰痛になった格闘技の選手の話はどこかで書いた記憶があります。

顎関節の(と、それに起因する)症状が近年増えてきたのは社会の変化と無関係ではありません。ストレスを感じると心身は緊張します。咀嚼筋も当然緊張します。それだけではなく眼を酷使しても咀嚼筋は緊張します。スマホやパソコンをずっと見っぱなし、というときに食事していて内頬を噛んで痛い思いをしたことはありませんか。

ストレスによる心身の緊張がことさらに顎関節に集中するのはどうしてか。顎関節は側頭骨から筋肉でぶら下がっているだけです。顎関節は話したり食べたり、いろんな動きをしなければなりませんからそれほど強固なジョイントになっていません。なので顎関節は脱臼しやすいです。実際に最大開口(欠伸とか)した時は顎関節は亜脱臼の状態です。

そうであってみれば顎関節の運動はストレスの影響をもろに受けます。筋肉は均等に緊張はしませんから、顎関節は左右どちらかがより緊張した状態になり、勢い反対側に負担がかかります。これが続くと口を開けたときに顎が痛い、という症状の原因になります。

建築で用いる「下げ振り」というのをご存知でしょうか。糸で円錐形の振り子をつるして柱や建物が垂直であるかどうかを測定する道具です。振り子は常に重力によって真下を指しますからそれを利用した計測法ということになります。

人体でこの「下げ振り」の役目をしているのが下顎骨であると言われています。下顎骨は側頭骨からぶら下がっているのですから下げ振りのおもりの役目ができるはずです。ところが実際の下げ振りとは違い、下顎骨は左右の咀嚼筋によってぶら下がっています。しかもどちらかの緊張が強いと下顎骨は左右どちらかに引っ張られて偏ります。

そうして難儀なことにカラダはこの偏った下顎骨を基準にバランスを取ろうとします。その結果背骨や骨盤にまでアンバランスが生じてしまいます。顎関節に起因して腰痛や股関節痛が生じる原因はこれです。そうしてカラダが不安定であるとそれを安定させるために心身は一層緊張します。心身の緊張モードは戦闘モードと同じく交感神経が優位になった状態ですから、なんだかイライラします。

顎関節の緊張は手技療法で改善することができます。そうすることによって顎関節だけではなく腰や股関節の痛みまで改善することができますが、同時にイライラまで雲散霧消してしまうのはあんまり知られていません。

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