コロナ「後遺症」は自律神経の正常な機能

起床時

コロナ後遺症に悩む人はまだまだ多い

新型コロナウイルスが「五類相当」、季節性インフルエンザと同じ扱いになっても、罹患後の症状、いわゆる「コロナ後遺症」に悩む方はまだ多いみたいですね。

参照 コロナ後遺症 脳神経への深刻なダメージ

倦怠感や脳疲労で社会生活が困難な方がまだおられるということです。ブレインフォグと言って頭の中に霧がかかったようになり記憶力も気力も減退、という症状に困っておられる方もまだどのくらいおられるのでしょうか。

コロナ後遺症の原因は不明でも自律神経に問題があることは明白

それで、後遺症の原因はまだ「不明」とされます。こう書かれるとなんだか不安ですよね。原因不明とか診断がつかないということは、病人にとってものすごいストレスになります。でも報道された症状を見てみると、基本的には自律神経由来のものであることは(呼吸器にも問題があるかもですが)明白です。

コロナ後発症したRSD

私ごとなのですが、昨年当時87歳の母がコロナに感染しました。熱がむちゃくちゃに高かった以外はさして症状もなく、自宅療養で事なきを得たのですがそれからしばらくして片方の足が腫れてきました。それも半端なく。かかりつけの内科の先生は心疾患を疑われたのですが検査しても特に問題なし。「どこかから黴菌が入ったのかな」ということで抗生剤を点滴してもらったり何やかやしているうちに腫れは引き、今では普通に歩いています。結局何だったのかわからんままにいつの間にやら治ってしまったのですが、後になって「あれはRSDではなかったのか」ということを思いつきました。

RSD、反射性交換神経性ジストロフィーというのは外傷の後に発生する手足の腫れや痛みを呈する病気です。手首(橈骨遠位端)を骨折して、骨癒合して固定を外した後に痛みや腫脹がしつこく残ります。四肢の先端、つまり手首や足首の骨折に合併しやすく手首のほかに踵の骨を骨折してもRSDを発症することがあります。一度だけですけれど踵の骨を骨折した患者さんの手首!にRSDらしき症状が現れたことがあります。ほかにむち打ちや脳梗塞で上肢に発症することもあり、肩手症候群と呼ばれます。

RSDの原因は不明ですが自律神経が関与していると言われています。おそらくは母の足の腫れもコロナの後遺症、自律神経の乱れによるものであるとすればすっきり説明がつきます。

コロナ罹患後症状が「後遺症」と呼ばれる理由

そうしてコロナ後遺症にせよRSDにせよ、少なくとも私が拝見した範囲では自律神経の調整が奏功しました。ただ、いずれのケースでも症状はひどく辛いです。日常生活に大きな影響が出るくらい。それからね、厚生労働省のサイトではちゃんと「コロナ罹患後症状」と書かれているのですけれど、一般には「コロナ後遺症」と呼ばれています。

参照 新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる感染症)について

後遺症というのは医学的な用語の定義としては、「不治の合併症」とでもいう意味です。わざわざこの単語をマスコミから自治体から多用することに何かの意図を感じるのは私だけでしょうか。コロナ罹患後の症状の多くは、背側迷走神経系が優位になることで起きています。心身を交感神経優位にもっていくことで改善することは可能です。このことはぜひぜひ記憶にとどめておいてくださいね。

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