チック症に困っている子は筋肉に問題がある

「大腰筋」が緊張している

最近チックでお困りの方を連続して拝見する機会がありました。下は小学生から上は二十代の方まで。皆さんに共通しているのは仰向けに寝ると膝がベッドにつかないことです。股関節と膝関節が曲がったままということですね。

どうしてそういう肢位になるのかというと、股関節を曲げる筋肉「大腰筋」が緊張したままになっているからです。例えばギックリ腰で、激しい痛みは治まったけれど腰が伸びない、というときもこの大腰筋が緊張しています。ちなみにこの筋肉ははとんかつとかステーキの「ヒレ肉」に相当します。

大腰筋は心身のトラウマの影響を受けて緊張すると言われています。PTSDであったり急性ストレス障害(ギックリ腰はこれに相当します)であったりの「記憶」が大腰筋に残っているということです。

情報の過剰摂取

チックは必ずしも強烈なトラウマやストレスを経験しなくても起きます。これはどうしてか、というとおそらくは脳の特性による情報の「過剰摂取」によるものと考えています。チックのある人は情報の取捨選択が不得手です。現在私たちが接する情報量は江戸時代の一年分、平安時代の一生分に相当するといいます。おそらくたぶん、それは生き物としての人間(の脳)が処理できる限界を超えているでしょう。それだけの膨大な情報を無選別に取り入れてしまえば、それは脳にとっては過剰な負担であり、そのことが大腰筋を緊張させるストレスになることは想像に難くありません。現にパソコンやスマホで眼を酷使するとそれだけで大腰筋は緊張します。

大腰筋が緊張するのはストレスを感知した脳からの「緊張しろ」という命令を受けるからです。頭蓋仙骨療法の施術を行うとチックは徐々におさまっていくのですがそれと同時進行で大腰筋の緊張も緩和していきます。

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