肝臓と右肩の関係
肝臓は沈黙の臓器と言われています。自覚症状がなかなか出にくいことからこう呼ばれているのですが、肝臓の機能が良くないとほかにもいろんな症状が出てきます。
眼が肝臓の影響を受けやすいことはご存知でしょうか。肝臓が弱ると解毒作用や血流がそれに伴って衰えます。その結果眼に十分な血液が行き渡らなくなり疲れ目やドライアイ、視力低下など様々な症状となって現れます。最近はスマホやパソコンで眼を酷使しますからさらに状況はよろしくないでしょう。
「レバーは眼に良い食品である」ということも言われています。子供のころから視力が良くなかったので、鶏の肝を生姜で煮て「それ食え、やれ食え」とむやみに食べさせられました。おかげで焼き鳥でも焼肉でもレバーは大の好物です。
それから右側の五十肩は肝臓と関係する、ということをオステオパシーのスクールで教わりました。そうして左側の五十肩は胃と関連しています。もちろん五十肩の原因はそれだけでなく、胸鎖関節や広背筋や骨盤などなど様々な要因が複雑に絡んでいるのですが、教えてくれた師匠も教わっていた弟子一同も飲んべえが多かったので妙に記憶に残っています。それから十年ほどして五十歳になったとたんに五十肩になりました。それも右肩。そのころ私は教員をしていたのですが、板書するときに肩が挙がらなくて苦労しました。
「内臓マニピュレーション」と言って内臓を調整する手技があります。内臓は自動運動と言って呼吸に伴った微妙な動きがあります。なんとなくお腹に手を当てておくだけ、みたいな不思議な手技です。肩が挙がらない患者さんの肝臓に手を当てると怪訝な顔をされます。
ご自分で肝臓のケアをされるのでしたら温めるのが一番簡単で効果的です。こんにゃく湿布とか温熱治療器とかありますが、ちょっと手間がかかりますよね。そういう時はペットボトルにお湯を入れてタオルを巻き、肝臓付近を温めます。この頃目が疲れてしんどい、とか右肩が痛い時にぜひお試しください。