チック症とタッピング(感情解放テクニック:EFT)

チック症とはどんなものか、当事者から説明します

チック症、ご存知でしょうか。瞬きとか顔をしかめる、首を振る、奇声を上げるなどの行為が本人の意図とは関係なく繰り返される疾患というのが大まかな定義です。子供の時に発症することが多く、大半は自然に治るとも言われていますが治らずに難儀している方を時折拝見します。

チック症で起きるいろんな行動ですけれど、不随意にとか突発的に出現するとされます。でもねえ、緊張した時なんかになんか我慢ができなくなって出てしまうこともあるんです。どうしてそういうことを知っているのかというと、私もちょこっとチックが出ることがあるんですよ。

緊張した時にね、鼻の軟骨を鳴らすんです。顔をしかめると鼻の軟骨がポキポキ、と鳴ります。緊張した時に発作的にやりたくなります。自分のケースに限った話をすればやめようと思えばやめられるけど、でも我慢できなくてやっちゃうみたいな感じです。ケガが治った後のかさぶたを剥がしてはいけないとわかっているんだけれど我慢できなくて剥がしてしまう感覚と似ていると言えばわかっていただけるでしょうか。

ウソがばれる理由

うそをついているときは瞬きの回数が増えるとか小鼻がちょっと膨らむからすぐにばれてしまう、とかいうことはご存知かもしれませんがたぶんチックと同じ生理的な反応だと思います。傍から見ればおかしな動作でしかないのですが緊張するとやるまいと思ってもやってしまうのがチックなのでしょう。記者会見の際に眼をクシャっとする政治家がいました。あれも癖ではなくてチックだと思います。どれだけ尊大にふるまってはいてもやっぱり緊張はするのでしょう。あるいは緊張をカモフラージュするために尊大な態度をとっていたのかもしれません。

感情解放テクニックはきっとチックに効く

さて、心身のトラウマやストレス、緊張などを改善するセラピーに「感情解放テクニック=EFT」という手法があります。顔や上半身の決められたポイントを指先でとんとん、と叩くだけのセラピーですが驚くような効果があります。いくつかのポイントをタップするだけで感情的な問題がどんどん改善していきます。どんなところをタップするのかというと「眉頭」「眉尻」「眼の下」「鼻の下」「おとがい」などです。(ほかにも頭のてっぺんや鎖骨の下などにもタッピングのポイントはあります)

ちょっと実験です。鏡を見ながらチックのある方(お子さん、またはご自身)がいつもしているように顔をしかめてみてください。顔をしかめたときに動いているのはすべてタッピングポイントであることに気づかれましたでしょうか。顔のしかめ方によって動くポイントは変わってきますが、必ずタッピングポイントが動いています。たぶんだからチック症というのは、本能的にタッピングポイントを刺激してストレスを緩和しているセルフケアなのだと考えています。カラダが本能的に行う緊張を解放するための運動と、感情を解放するセラピーのために探し出されたポイントとが一致しているということなのでしょう。

なのでおそらく(というか間違いなく)チック症はEFTで改善します。それからほかの愁訴でおいでの患者さんのチックが頭蓋仙骨療法で改善してしまった、というケースもあります。

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