人間関係が原因の「疲れ」
患者さんは疲れている
「疲れた」を主訴にされるクライアントが時々おられます。もちろん肉体的、精神的に「疲れた」ケースでは頭蓋仙骨療法が奏功します。頭をさわるか触らないかくらいのタイミングで「寝落ち」されて、そのまま爆睡。施術が終わると「ああ、すっきりした」と喜んでくださいます。ご自宅でも良くお寝みになれると思います。
「疲れた」のニュアンス
いろんな方を拝見するうちに、それとは少しニュアンスの違うケースがおられることに気が付きました。主訴はやっぱり「疲れた」です。頭蓋仙骨療法では初めに患者さんのアタマと対話します。医学的には触診なのでしょうけれど、心身の状況を患者さんの頭は雄弁に語ってくれます。その「ことば」に対して私は「それならこんなのどうですか」みたいな感じで手技を処方します。
ところが一部の方は私がアタマを触診している間に、ご自分の言葉でしんどい原因について語られます。それでそういうケースでは「人間関係」が絡んでいることが非常に多いです。一緒に仕事をしている方への不満であったり、場合によっては裏切りであったり。そういう話を一通りされてから爆睡、というパターンが時々あります。
定期的に拝見している患者さんで、普段は通常の反応をされる方がこのパターンになられることもあります。そういう時はやっぱり人間関係でなんかあったことが多いです。
「疲れ」が人間関係であるときはこんなしるしが現れる
「疲れた」の原因が人間関係であったときは、鎖骨下に強い圧痛が出現します。ストレスやトラウマが存在する証左であったりします。それからね、そういう時の表情が独特です。口角を軽くあげて、アルカイックスマイルみたいに軽く笑っておられるような表情の時はこのパターンが多いです。確か新見南吉の童話に「泣きだす前の笑い顔」という表現がありましたがそんな感じでしょうか。
当然すぎるほど当然のことですけれど、柔道整復師の私には法律で守秘義務があります。どんなことをお話になられても秘密が漏れることは絶対にありません。それから当院は完全予約制ですから、他の患者さんと顔を合わせることもありません。