テーピングはいつまで貼っておく?
以前にも書きましたように、オステオパシー整体の施術後に患者さんにテープを貼付することがあります。もともとは患部を固定して安静を確保するためのものだったのですが、現在は基本的に次の3つのパターンでテープを貼付しています。
1.筋肉の補助:弱ったり損傷したりした筋肉の補助のため、筋肉の走行に沿ってテープを貼付する。
2.患部の保護:関節に痛みや腫れがあるときに格子状のテープで罹患関節を覆うように貼付する。
3.バランスの調整:小さく切ったテープを身体に貼付して歩行や運動を調整する。
本来の「固定」という意味合いからは逸脱したテーピングであるのですが、ちょっと貼付するだけで可動域が目立って改善したり、痛みが軽減したり、患者さんや術者(私のことです)が驚くような効果があります。
用途はどうあれ、テーピングは「かぶれ」との戦いになります。かぶれてしまうとどんなに効果的なテーピングであれそこでギブアップせざるを得ません。実は貼り方によってかぶれの出現率はずいぶん違ってきます。慣れないうちはどうしても引っ張って貼ってしまいがちなのですがこれがかぶれの原因になりやすいです。
かぶれが起きなければテープは貼ったまま入浴もできますし、数日間は貼ったままにしておけます。ただし、貼付して数日たったら、かぶれがなくてもテープは除去する必要があります。患者さんにも5日くらいでテープは剥がしてくださいね、とお願いしています。
どうしてか、と言えば身体が刺激に慣れてしまうとテーピングの効果が薄れるからです。どんな刺激でも慣れてしまうと効果が薄れてしまいます。身体がテーピングのありがたみを感じなくなってしまう、と患者さんには説明しています。どんなご馳走でも好物でも、毎日毎日そればっかり食べていたら飽きるやないですか、という話になるのは私が食いしん坊だからでしょうか。