寝ながら瞑想、効果を出すために

あお向け瞑想

瞑想にもいろんなやり方があります。「寝ながら瞑想」というのをご存知でしょうか。仰向けでリラックスしながら呼吸やそれに伴う感覚といった「今この瞬間」に注意を向ける瞑想法です。流行のマインドフルネスと同様の行法のように思います。

江戸時代の禅僧、白隠禅師が厳しい修行の結果、「禅病」を患いました。頭がのぼせ、四肢が氷のように冷え、心が疲れて夜も眠れずついには幻覚を見るようになったといいます。この時山中に住む「白幽」という仙人から教わった養生の秘法を「仰臥禅」と呼びます。仰向けで瞑想するわけですから、これも「寝ながら瞑想」と同様のものかもしれませんね。

ヨガでも同じように仰向けで瞑想する行法があると聞いたことがあります。

それでこれらの行法は自分の内側に意識を集中することを重んじます。ほかの考えが浮かんで来たら、「今この瞬間」に意識をリプレイスする必要があります。どうしてこういう事をする必要があるのかと言えば、私たちの頭の中は仕事その他でいっぱいいっぱいになってしまっているからでしょう。

特に頭脳労働に従事している人は、常に「こうなったときはこうしよう。ああなったときはこんなふうにすればいいかな」みたいなことを四六時中考えているわけです。カラダはオフであっても、アタマのほうはずっと仕事に向いています。オンとオフとの切り替えがむつかしくなって、そのうちに頭の中の整理がつかなくなってしまう。そういう状況から脳を解放することが瞑想の目的なのだと思います。

ところが難儀なことに、アタマはそんなに簡単に切り替わってはくれません。特にクリエイティブな仕事をしている人なんかは常にアイディアをこね回して生活しています。ふとした拍子にアイディアが浮かんだら、すかさずそれをメモに採れるように就眠中でもメモ帳を枕元に置いていたりする人にいわばアタマの中身をリセットする瞑想とかマインドフルネスとかは難しいでしょう。(まあだからこそ、瞑想が求められているのですけれど鼬ごっこですよね)

瞑想の経験はありませんが、いっぱいいっぱいになったアタマにスペースを作るやり方は知っています。物理的にアタマの容量を拡げればいいのですよ。髪の毛をつかんでゆっくり引っ張るとか、額の真ん中に両手の指を当てて左右に開くように力を(ごく軽く)加えるとかやり方はいろいろあります。

一番簡単なのは再三ご紹介している「耳ひっぱり」でしょうか。両方の耳を持っているだけで頭のみならず全身の緊張が緩んでリセットされます。時間は約3分間。仰向けになって行うこともできます。「今この瞬間」に集中できないことがかえってストレスになっているのなら、「耳ひっぱり」はお勧めです。

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