頭痛予報アプリ

頭痛

体調で天気予報ができる患者さん

世の中便利になったもので、頭痛を「予報」してくれるアプリがあるそうです。実際には気圧の変化を予報してそれに伴う頭痛発症の可能性をアラートしてくれるということのようです。

天候によって体調が変わるというのはよく聞く話です。私は柔道整復師の資格を取ってからしばらくの間、整形外科でのリハビリをしていたのですが、患者さんとよくこんなやり取りをしていました。「センセ、もうじき雨降るで。傘持ってきたか?」「こんなええ天気やのに降るかいな。」「降るよ。ウチの膝痛いもん。」

そうしてその患者さんが帰られてしばらくすると、だんだん雲行きが怪しくなってきて…。気圧が下がり天気が崩れると膝だけではなく腰や肩の痛みも強くなってきます。

気圧が下がると血圧は上がる

気圧が下がるとカラダはそれに備えます。人間をはじめとする哺乳類と鳥類は「恒温動物」といって、環境が変化しても体内の環境を一定に保とうとします。気圧が下がるとそれに順応するために血圧や心拍数は上昇します。これに関与するのが交感神経で、交感神経が活発になると血管が収縮したりアドレナリンが血中に放出されてカラダは痛みを感じやすくなります。

気圧と自律神経

頭痛やひざ痛などの痛みだけではありません。先に挙げた「頭痛予報」のアプリで紹介されている、「気圧が下がると増悪する症状」としてほかにもいろんなものが挙げられています。だるさ、気分の落ち込み、歯痛、めまい、肩こり、動悸、耳鳴り、自律神経失調症、低血圧、うつ、ぜんそく、メニエール、心血管疾患、線維筋痛症、眠気、リウマチ、狭心症、血栓症、心臓不調、集中力不足、腹痛、高血圧症、低血圧症。

それでこのリストを見てみると、軒並み自律神経がかかわる症状です。いくつかの症状についてはこのブログでも記事にしました。そうであればこれもご紹介済みの自律神経調整のためのセルフケアが役に立ちます。具体的には「爪もみ」「耳引っ張り」の二つです。

天気予報が「雨」ならば傘をお持ちになるでしょう。それと同じように頭痛予報が「要注意」の時はちょっと時間をとってセルフケアをしておかれると機嫌よく一日を過ごすことができます。

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