尿意切迫感はタッピングでやり過ごせる

トイレ

人生で記憶に残るほど尿意を我慢した経験はおありでしょうか。私の体験なんぞ聞いても仕方がありませんが、何度もピンチはありました。一度は柔道整復師の専門学校で卒業旅行に行った時のことです。貸し切りバスで出かけたのですが私は車中でいつものペースでビールを飲みました。トイレに行きたくなったな、と思ったのですがあいにくバスにはトイレがついていません。高速のパーキングエリアでトイレ休憩、なのですがそういう時に限って下の道が混んでいたりしてなかなか休憩にならないのです。徐々に事態は切迫しているのですがなぜか同じようにビールを飲んでいた友人たちはみんな平気なのですよ。

もう一回は先輩のセミナーを聴講しているときのことです。始まる前に少し「トイレに行きたいな」と思ったのですが「まあいいわ」と思ってそのままにしていました。そうしたらしばらくたってから猛烈にトイレに行きたくなってきました。いよいよこれは限界、となって行儀は悪いのですが私は中座してトイレに行こうと思いました。そうしたら何という事か、私の席からどういうルートをとってもセミナーを録画しているカメラの前を通らなければ会場を出られないことに気が付きました。さすがの私でも録画を遮ってカメラの前を通る根性はありません。もうそうなればセミナーの内容なんて耳に入らないわけで、私の頭の中は「いつセミナーが終わるか」ということでいっぱいでした。先輩には申し訳ないことをしたものです。

後になって気が付いたのですがどちらのケースも、「尿意を感じているのにトイレに行くことは不可能だ」というシチュエーションでした。そうしてそのことに気づいてから「トイレに行きたい」感は急加速したわけです。

私は映画を観に行くときにも、必ず端っこの座席を予約していました。私はしばしば映画の途中でトイレに行きたくなります。予告編とかをやっている間に何度もトイレに行ってもやっぱり上映中に尿意を催します。何とか最後まで我慢できるのですが、そちらに気を取られてしまって映画の楽しみが半減していました。それでもし我慢できなくなって、上映中にトイレに行くことになれば、他の観客の前を通るのは顰蹙ものだな、というのが念頭にあったからです。上映中はトイレに行くことは不可能だ、という意識があったのでしょうね。

普通、「トイレに行きたい」と感じてから一時間くらいは我慢できるのが正常とされます。それより短い時間で「トイレに行きたくてたまらなくなる」のを「尿意切迫感」といいます。それで実際にトイレに行ってみるとさして尿量は多くない。それが短時間に繰り返される。そういうケースでは「過活動膀胱」という診断がつきます。尿意切迫感をもたらす疾病はいろいろありますが、ストレスが関係することも多いです。上に挙げた私の経験は過活動膀胱とは少し異なりますが、メンタルの影響を受けていたことは間違いないと思います。

それである時、実験をしてみました。「タッピング」という心理療法があります。頭や顔、鎖骨の下などの「ツボ」を軽くトントンと叩いてストレスやトラウマを解除する療法です。映画を観ていて尿意を感じたときに、このタッピングを自分でやってみました。そうしたら、

尿意が治まったのです。

映画に行くたびに実験してみたのですが、何度やっても効きます。器質的な疾病のない過活動膀胱、尿意切迫感にはタッピングが効くようです。

やり方は簡単です。1.頭のてっぺん 2.眉頭 3.眉尻 4.眼の横 5.眼の下 6.鼻の下 7.顎のくぼみ 8.鎖骨の下 9.わきの下 以上のポイントを人差し指と中指とで「トントン」と5回から10回軽くリズミカルに叩きます。眼とか鎖骨とかは左右どちらかだけでいいです。全部のポイントを叩き終わったら深呼吸します。どうですか?トイレに行きたい感じが減ったのはわかりますでしょうか。

映画鑑賞時に限らず、尿意切迫感があるときにはぜひお試しください。ちなみにこのタッピングは夜尿症にも効きます。

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