夜尿症と頻尿と

中枢神経と末梢神経

夜尿症は手技療法で治ります。骨盤の真ん中の仙骨は5つの仙椎が癒合してできた骨です。ただ子供のころはまだ癒合していなくてちょうど中央部、仙椎3番が浮き上がったようになっているのが夜尿症の原因と言われています。きっとそのせいで膀胱と脳との連絡がうまく取れていないのでしょう。

開業してしばらくは骨盤調整をメインに施術を行っていましたので、時々子供さんの夜尿症のご相談を受けました。そのころは直接法、仙骨の浮き上がったところに軽い衝撃を与えて調整していました。不思議なことに調整したその日は大量のおねしょをして、そのあとぴたりと止まるパターンが多かったです。いちど広島のF医院さまで夜尿症の治療をした時、親御さんと院長先生に説明をしながら調整をしたのですけれど、触診で1,2分、調整は数秒の治療でした。施術料に千円もらったのですが、時給に換算してみるとすごいことになるな、と思ったのを覚えています。

夜尿症とは違って頻尿に悩む生徒さんを拝見したこともあります。トイレが近く何度でも行きたがるけれど、小児科でも泌尿器科でも問題ありません、という診断だったそうです。授業は受けにくいし遊園地で乗り物に列を作るのもできない、というのはちょっと大変ですよね。

拝見してみると股関節がちゃんと伸びていません。最近の子供さんによくあるパターンです。仙骨にはあまり問題がありませんでした。

基本的には頭蓋骨の調整をメインに行いました。施術数回でトイレに行く回数は減少してきました。確かに心理的な緊張が続くとトイレの回数も増えるようで、試験前は調子が悪くなることもありました。このケースでは懸案事項があって、それが修学旅行でした。移動がバスなのです。往路は特例で電車で目的地に行ったそうですが、帰りはみんなと一緒にバスで帰宅できたのを、ずいぶん喜んでいただきました。その後は自信がついたのか、頻尿は徐々に改善していきました。股関節の緊張もほとんどなくなりました。

特筆するべきは成績が上がったことです。成績にはむらがあったようなのですが、頻尿の症状が改善するにつれて学校の成績は上がってきました。集中力と心身の緊張の間には相関関係があるのでしょう。試験前になるとカラダの緊張は強くなり、試験が終わると緩む、という繰り返しでしたが成績はずっと上昇。入試もちゃんと第1志望に合格しました。

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