「好転反応」と新しい眼鏡

数年ぶりにメガネを新しくしてみたら

今までかけていたメガネが合わなくなってきたので新調しました。できあがってきたメガネをかけてメガネ屋さんを出たら、ちょっとふらふらします。駅の階段なんかも降りるのが少し怖いです。それから頭の芯のところが少し重いです。痛くはないけれど、頭痛と同じタイプの感覚なのはわかります。

新しいメガネの影響

メガネを新調した時にこういう現象が起きることは、メガネをかけている人ならみんな知っています。現にメガネについてきた説明書にも「慣れるまで車の運転はしないでください」と書かれています。見え方は改善しているのにもかかわらず、なんとなくネガティブな反応が起きるのは、脳が「見え方が変化した」ことにパニックを起こしているから、ということですね。

手技療法と好転反応

実は手技療法を受けたときに起きる好転反応(漢方でいう瞑眩)もこれと同じことです。緊張が緩み、関節の可動域が大きくなってくると、日常生活すべての動作が変わってきます。たとえば、ずっと自転車で公道を走っていた人が、急にスポーツカーを運転するようになったらどうなるか、みたいなことですね。ちょっとアクセルを踏んだだけで急発進してしまうから、運転するときもおっかなびっくりです。ただし、徐々に慣れれば、普通に運転できるようになる、ということです。

好転反応はカラダの変化のプロセス

カラダの場合はそれに加えて、今まで使っていなかった筋肉を使うようになるから疲労もするでしょうし、硬くなっていた筋肉や靭帯が緩めば老廃物だって出るでしょう。そうやって新陳代謝しながら健康な体に生まれ変わっていくということです。そのプロセスが好転反応です。なので、好転反応は徐々に軽減していき、最終的にはなくなってしまいます。大きく動くことによって新陳代謝が良くなりますし、神経系の機能も改善してきます。ネガティブな症状があったとしても、好転反応によるものであれば患者さんはちゃんと眠れますし、いつまでも好転反応が続くこともあり得ません。

それ、好転反応?

手技療法でもメガネの新調でも、慣れるまでのプロセスで一時的に不調が起きます。好転反応というのはそういうものです。いつまでも不調が続くとか症状が改善しないのであれば、それは単に「治っていない」だけのことです。治療法が不適切である可能性も否めませんね。

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