頭蓋骨を調整すると「見え方」が変わる

頭蓋骨矯正の適応症に「眼の問題」があります。眼が良くなる、と言っても改善するのは見え方であって眼に疾病があってもそちらは改善できないと思います。一度、六十代の患者さんが「運転免許の更新で、眼鏡等、の条件がなくなった。」と教えてくださったことがあります。でもその患者さんはそれからすぐに白内障の手術を受けられました。手技療法で改善できるのはあくまでも機能的な障害に限られるということです。

見え方が改善するということについてはプロの格闘家とか「見る」ことが職業の人が施術の前後で見え方が違うとおっしゃるので間違いないと思います。

見え方に偏りがあると学習にも問題が出てきます。ていうか学習に問題がある子のかなりの割合に「見え方」か「聞こえ方」に問題があると思ってます。これも以前拝見していた患者さんの話です。その子は試験の時に問題を先生に読んでもらうのだそうです。そうすれば答えられる。逆にいえばそうしなければ試験は0点、ていうことですよね。そういう傾向のある子は他にももっとたくさんいると思います。試験の時にほかの生徒からクレームが来ないのかな、とか評価はどうするんだろうとか聞いていて心配になったのを記憶しています。その子自身もそうやって特別扱いしてもらうことに引け目を感じていたふしがあって、お母さんがずいぶん気にしておられました。

その子は眼の焦点を合わせるための筋肉が緊張してうまく働かないせいで情報の取捨選択ができない状態でした。具体的には読むべきセンテンスとそれ以外がちゃんと識別できてない。視界に入ってきた文字をすべて読もうとするのですからしんどいですよね。あるいはそのために眼の機能が早々にオーバーヒートしてしまい文字をきちんと読まないで推測で処理しようとする、ということもあるかもしれません。結果、授業は理解していても設問のリクエストに答えていないために得点できないということです。

そういう子供さんの視力はどうか。たまにものすごく視力のいい子もいるのですけれど、たいていは裸眼視力は良くないです。それで眼鏡をかけるように勧められるのですけれど、矯正視力も上がってこないケースがかなりの割合で見られます。つまりレンズの問題ではなくカメラがうまく働いていないということですね。

頭蓋骨を調整すると矯正視力や、場合によっては裸眼視力も上がってくることがあります。テストの時に問題文を読んでもらっていた子も、自分で問題を読んでテストを受けられるようになり、無事中学受験にも成功しました。

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