テストで点の取れない子あるある(答え方にも形式がある)

使っていたCDプレーヤーが壊れました。

CDをかけても音楽が鳴らない状態。壊れたプレーヤーに喩えるのは失礼なのですが、「ちゃんと勉強しているのにテストで点数を取れない子」というのはこんな感じです。ちゃんと勉強して知識はアタマの中にあるのにそれを正確にアウトプットできない。返ってきた答案用紙を確認すると、問題の読み違えとか解答欄の間違い、計算間違い、そういうのがイヤというほどあるはずです。

昔々、中学1年一学期の中間テストの時のことです。英語のテストで、「alphabetを大文字と小文字で書きなさい」ていう問題がありました。要はアルファベット26文字がちゃんと書けるかどうかを見る問題だったのですけど、alphabetとALPHABETとだけ書いてる同級生がいてました。

回答欄余る余る。それでもその子は「何かおかしいな?」と気づかなかったわけで、成績の良くない子の典型的なパターンです。尋ねられていること、もっと言えば出題者が「これが正解」と思っていることを忖度して答えることが試験で点を取るために必要なことの全てです。まあ、「アルファベット」とカタカナで出題してくれたらどうということはなかったのですけれどね。

ここでインプットをいくら増やしても仕方ないわけで、(インプットを増やすことに意味がない、と言ってるのと違います)どんな答えが求められているのか、アウトプットの方法を練習することが成績を向上させるポイントです。

どうやってアウトプットのやり方を身に着けていくかというとね、練習しかありません。「自分は長時間勉強している」と言っていながら成績の良くない子供さんはたいてい教科書をじっと眺めています。でもそれって、野球部の子がテレビでナイター中継を見ているようなもんですよ。画面を見ているだけでは絶対に野球のプレーはうまくならないですよね。授業を聞いていてわかるということは、試験で高得点を取ることを意味しません。

テストで高得点を取るためには問題を解かなければなりません。問題が解けるようになる練習、というのは問題集などでテスト版にの問題をひたすら解く以外にありません。それで、問題を解くというのは正解を導き出すことと同様にそれを要求された形で答えるということです。

例えば国語の記述問題。「30字以内で答えよ。」という設問であるなら24文字以上でないと絶対正解ではありません。30文字をオーバーしてしまったらもちろん0点。句読点は1文字に数えます。だから「句読点は字数に含まない」とという断り書きがない限り句読点を含めて30字以内で解答する必要があります。

「どういうことか」と聞かれたならば「…こと」で答える。「なぜか」とか「理由を述べよ」と聞かれたときは「…から」または「…ので」で答える。知っていればどういう事もないのですが、問題を解く練習をしていないとなんとなくニュアンスがあっていれば正解のはずだ、という風に考えてしまいます。

勉強しているのに点数が取れないという子供さんは、問題を解く練習をしてみてください。ニュアンスが合っていても形式が求められているものに応じていなければ点数にならないということを理解するだけでびっくりするくらい成績は上がるはずです。

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