わからないのではなく、見えていない

何を隠そう?私はは小・中学校とケアレスミスの名人でした。このブログであれこれ書いているのは私自身も体験したことのある事がかなりあります。解答欄を間違えてみたり、iの点やらtの横棒を書き忘れてみたり、「記号で答えよ」とあるのに「徳川綱吉」と書いてみたり、そんなことをしょっちゅうやってました。

ケアレスミスの失点を足してみては、「惜しいことをしたな」と悔やむのですけど時すでに遅し。成績は中の下くらいだったのですけど、授業がわからないわけではないから、あるいはケアレスミスさえなければもっと点数は取れていたはずだから、ということで、危機感が全然ありませんでした。

でも今になって考えてみれば「オレはまだ本気出してないだけ」ていうのと同じで、非常にアブナイ状況でした。

それでね、受験産業にいたときも頭蓋仙骨療法で学習問題のケアをするようになってからも、成績の良くない子のかなりの割合が、かつての私と同じように、「設問に対してきちんと答えていない」ことに気付きました。

しょうもないケアレスミスでごっそり失点してるのですよ。

ケアレスミスがどうしておきるかというと、ちゃんと見えていないからです。テストの解答用紙って、大問ごとにおんなじような体裁の解答欄がずらっと並ぶでしょ?元・当事者として言うのですけどあれが大変なんですよ。もっと後、高校時代になってマークシートが出てきたときはくらくらしました。びっしり並んでいる設問を読んで、そこから離れた解答欄に答えを記入する作業がすんげー大変。

学習に問題のある子はひとつひとつの設問や解答欄をちゃんと認識しにくい傾向にあって、それがケアレスミスの原因の、大きな要因を占めます。四択問題なんかだと、設問1の選択肢と、その次の設問2の選択肢がごちゃ混ぜになってしまったりすることさえあります。試験中に軽いパニックを起こしてしまうこともあります。

ずっと以前に教えていた生徒は試験の残り時間が10分になったところで答案の見直しを行いました。そこで解答欄を間違えていることに気が付きました。狼狽したその生徒はあわてて答案を消しゴムで消し始め、きれいに全部消し終わったところで試験終了のチャイムが鳴ったそうです。

もちろんケアレスミスの対策には問題練習が絶対に必要ですが、眼の緊張を和らげることが効果的です。

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