腰痛と幸せの関係

座っていると腰が痛くなる

とある製薬会社が、働き盛りの30,40歳代の男女50,000人にに腰痛についてのアンケート調査を行いました。腰痛歴はほぼ10年。毎日痛みを感じていて、特に夕方以降にひどくなる。約半数が医療機関を受診。腰痛人口が多いのは1位秋田県、2位鹿児島県、3位佐賀県。少ないのは愛媛県。こうやっていくら写していっても飽きませんが、眼をひかれたのが、

「もし腰痛が無くなったら、あなたの幸福度はどれくらい上がると思うか?」という質問。どのくらいだと思います?答えは「約4割」。

まあなんというか、この調査を行ったのが鎮痛消炎剤のメーカーで、市販のハップ剤なんかもこしらえている会社ですから当然のことながら「うちの製品を使ってね」というメッセージを強く感じます。それで、単に腰痛が治るんじゃなくて「幸福度がアップする」とした広報戦略には心底感心しました。

私のように腰痛のケアをする側が気になるのは腰痛にどう対処しているか、なのですが、ストレッチ27.1パーセント、お風呂で温める25.9パーセント、「整体」21.2パーセント、市販の湿布薬20.6パーセントとなっています。まあ、何かの対策は講じておられるということです。ただしね、腰痛対策にかける費用が少ないんですよ。腰痛がそんなに重篤でない人で月平均1389円。重症の人でも2503円しかかけていません。腰痛のケアを「不要な出費」と考えておられることが如実に表れている数字です。

腰が痛む。それを改善することは「マイナスの挽回」に過ぎないという考え方ですよね。でもそれ、本当にそうなんでしょうか。

例えば自動車でも時計でもいいです。高価なものを買ったら大切に使ってちゃんとメンテナンスしますよね。それでメンテナンス自体が楽しかったりすることってありませんか?自分ではできないオーバーホールだって、(確かにびっくりするくらい高かったりしますけど)それで自動車なり時計なりが長く使えるのであればそれは決して「不要な出費」ではないはずです。

作家の海堂尊先生が「トリセツ・カラダ」で書いておられるように、人間のカラダと同じものを機械で作ろうと思ったらそれこそ100億円でも足りないそうです。どんな高級車でも到底かないません。自分で普段からメンテナンスすることも大切ですけれど、調子の悪い時に費用をかけてオーバーホールすることはマイナスの挽回どころか、より幸福な人生を送るための積極的な戦略だと思うのですけれどいかがでしょうか。

「腰痛が無くなれば幸福度は4割増し」というのはあなた自身がそのことをちゃんと理解しておられる証左であると思います。

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